米アイダホ・皆既日食の旅 ツアーレポート

米アイダホ・皆既日食の旅 ツアーレポート(日食経過)

ユタ州都ソルトレイクシティへ

8月19日(土)、4年前から準備を進めてきたアメリカ大陸を横断する99年ぶりの皆既日食ツアーのスタートは、羽田空港からアメリカン航空でロサンゼルス乗り継ぎソルトレイクシティへ。

アメリカの国内線は、それが同一航空会社同士の乗り継ぎであっても、遅れてきた旅客を待たずに時間になると発ってしまうので、もともと便数の少ないソルトレイクシティ行きということもあり、万一の遅延のことも考えて、十分な時間の余裕を持たせておいたのだが、ターミナル内のモニターを見ると約1時間程度の遅れ。お客様には、時間まで思い思いに過ごしていただくことに。しかしその間にも出発予定は二転三転し、最終的に出発したのは、当初の出発時刻である16時40分から約4時間遅れの20時29分。

ロサンゼルスとソルトレイクシティの間には1時間の時差があるので、到着したのは23時近くとなり、夕食を済ませてホテルに入ったのは既に日付が変わってから。

参加者の皆さんも、さすがに長い待ち時間にはお疲れの様子だったが、最悪、フライトキャンセルも脳裏に横切っていただけに、何とか到着しただけで御の字だ。

決戦の地・アイダホ州アルコへ

当初、アメリカ国内では今回の皆既日食はさほど話題にもならず、一部の日食ハンターと外国人が盛り上がっていたに過ぎなかったのだが、7月に入ったあたりから、CNNなどの巨大メディアをはじめ、ローカル局に至るまで連日、皆既日食の特集を組むようになり、それに合わせた様々なイベントも各地で発表されるに伴って全米で話題が集中。

ポートランドやシアトルなどの大都市から移動が安易なオレゴン州内の各観測地では1週間ほど前から慢性的に30~40キロの渋滞が発生しているとかで、隣接するアイダホでも同様の懸念があったが、今回の観測地に選んだアルコ(ARCO)は、前日にもかかわらず途中の渋滞もまったくなく、約4時間かけてやって来た町の中心部は、拍子抜けするほどガラガラ。

一路、アルコへ
一路、アルコへ
ユタ州からアイダホ州に入る
ユタ州からアイダホ州に入る
カメラや機材は車内に持ち込み
カメラや機材は車内に持ち込み
青空が広がり、明日への期待が広がる
青空が広がり、明日への期待が広がる

それでも人口1000人にも満たない小さな町にも1万人以上が訪れるらしく、直前になって、アルコで予約しているレストランから「町からの指示で、食事はすべてfirst come, first seated(来店順に着席)せざるを得なくなった。」というショッキングで一方的な連絡。

もともと数えるほどしかレストランのない町なので、ホテルに隣接したこのレストランで今日の昼と夜、そして明日の朝と昼の計4食を予定していたのに、その予約はすべてパー…。

町の指示なので、他のレストランも状況は同じで、実際に店に行って並ぶしか方法がなくなってしまったため、バスの車内でお客様にはその旨ご説明し、ガイドとドライバーを先に店に行かせて、座席を確保することで、なんとかご理解をいただいた。

アルコでの滞在は、町では最大のDK MOTEL。最大とはいっても30室にも満たない家族経営モーテルなので、その大部分を当ツアーで占め、他にツアーらしいグループはなし。

拠点となるDK MOTEL
拠点となるDK MOTEL
事前に購入した観測用チェア
事前に購入した観測用チェア
町のすべての宿泊施設は満室状態